図解
※記事などの内容は2018年11月14日掲載時のものです
経営不振に陥っている大塚家具が14日発表した2018年1~9月期決算によると、売上高は前年同期比12.5%減の273億円、純損益は30億5300万円の赤字(前年同期は58億4700万円の赤字)だった。販売低迷が続いているが、資産の売却益で赤字幅を圧縮した。
商品別の売り上げは、金額が最も大きい「寝具」が前年同期に比べ約10%減となり、「応接」「ダイニング」も約18%落ち込んだ。ただ、9月下旬に始めた在庫一掃セールの効果で売り上げが回復傾向にあるとし、18年12月期の通期業績予想は据え置いた。財務基盤の安定化に向けた資本増強に関しては「具体的に交渉を進めている」とした。
1~9月期は、投資有価証券や土地の売却などで約21億円の特別利益を計上した。9月末の現預金の残高は約23億円で、6月末時点から微増。複数の金融機関との間で設定していた総額50億円の融資枠は10月に解約し、同月に個別契約で7億円を借り入れた。同社は「今後も短期で借り入れる可能性がある」(広報担当)と説明している。
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