図解
※記事などの内容は2019年10月9日掲載時のものです
関西電力は9日、臨時取締役会を開き、八木誠会長(69)と岩根茂樹社長(66)の辞任を決めた。八木氏は同日付で、岩根氏は金品受領問題を検証する第三者委員会が12月下旬までにまとめる調査結果報告をもって辞任する。両氏を含む関電幹部ら20人が、高浜原発のある福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)から多額の金品を受け取っていた問題の責任を取る。
八木、岩根両氏は大阪市内で記者会見。八木氏は「原因を徹底的にあぶり出し、信頼回復への歩みを進めるため経営責任を明確にする」と語った。両氏は2日の会見で役職にとどまる考えを示していたが、社内外からの厳しい批判を受け、両氏が相談の上、4日に辞任を決めたという。
八木氏は関西経済連合会の副会長職を、岩根氏は業界団体の電気事業連合会の会長職を9日付でそれぞれ辞任。岩根氏は「電気事業全体の信頼失墜、他電力の原子力に対する不信感も出ている。本当に申し訳ない」と改めて陳謝した。
9日に発足した第三者委は、但木敬一元検事総長を委員長とし、類似事案の有無や会社側の対応などを調査した上で、再発防止策を提言する。岩根氏は「原因究明に真摯(しんし)に対応することが最後の責務だ」と述べ、調査に全面的に協力する姿勢を強調した。
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