図解
※記事などの内容は2019年12月20日掲載時のものです
農林水産省は20日、家畜伝染病「豚コレラ(CSF)」の感染拡大を防ぐため、発生地の飼育豚に限定しているワクチン接種を、隣接する8都府県に広げて実施することを決めた。野生イノシシによるウイルス拡散が危ぶまれる中、未発生地でも感染リスクは高いと判断した。
新たに茨城、栃木、千葉、東京、神奈川、新潟、京都、奈良の各都府県を、予防的なワクチン接種が可能な「推奨地域」に追加指定した。このうち、千葉や茨城では養豚業が盛んで、飼養頭数は今回追加された8都府県合計で約170万頭に上る。
CSFは感染した野生イノシシがウイルスを拡散させているとみられており、各自治体は必要なワクチンの量や地域などを盛り込んだ計画を農水省に提出。承認を得た上で月内から順次接種が始まる見通しだ。
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