図解

【図解・経済】北海道産小豆の収穫量・価格の推移(2019年6月)

北海道産小豆の収穫量・価格の推移

国産小豆、15年ぶり高値=天候悪化続き在庫が底突く-業者は仕入れ困難

※記事などの内容は2019年6月3日掲載時のものです

 あんこの原料となる国産小豆(あずき)が高騰し、主力の北海道産の卸売価格は15年ぶりの高値に達している。天候悪化の影響で不作が続き「在庫は底を突いている状態」(取扱業者)で、仕入れが困難になっている業者もいるという。夏場の需要期に向け、冷やしぜんざいや水ようかんといった和菓子の小売価格にも影響しそうだ。
 都内の豆類専門商社によると、道産小豆の卸売価格は現在、60キログラム当たり約4万2000円。一部では5万円程度で取引されるケースもあるという。これは2004年6月以来の高値で、15年10月に付けた安値(1万9400円)の2倍以上の水準だ。
 道産小豆の作付面積は、担い手不足もあって縮小を続けている。収穫量の直近ピークは04年の8万2300トン。台風に見舞われた16年は2万7100トン、長雨の影響を受けた18年が3万9200トンに大きく落ち込んだ。
 これを受け、農水省は昨年12月、中国やカナダからの輸入量を拡大。さらに、国内での作付けを促すため、農家に補助金を出すなど、需給の改善を図っているが、小豆を扱う商社や業者には不安が広がっている。
 菓子メーカー井村屋は今年3月、小豆を使ったアイス「あずきバー」の値上げに踏み切った。井村屋グループ広報部は「原料価格の上昇の影響を受けているが、コスト見直しなどを通じて、今の価格を維持できるよう努めたい」と話す。
 ただ、今年は冷夏をもたらすとされるエルニーニョ現象が発生した。都内の豆類商社は「秋に収穫量を十分確保できず、品薄状態が解消されない可能性がある」と懸念。関連商品を値上げする動きが広がり、廃業を迫られる和菓子業者も出てくるのではないかと危惧している。 

図解・経済

  • 経済総合・経済一般
  • 景気・マクロ経済・統計
  • マーケット・市況
  • 企業・産業全般
  • 金融・証券・保険
  • 製造業
  • 自動車・資源エネルギー
  • 建設・不動産
  • 食品・商業
  • サービス(情報通信・旅行など)
  • 農林水産・団体
  • 企業犯罪・不正問題

新着

会員限定

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ