図解
※記事などの内容は2019年4月18日掲載時のものです
日本と韓国、台湾は18日、絶滅が危惧されるニホンウナギの資源管理の在り方を協議する国際会議を東京都内で開いた。19日まで2日間、次の漁期(11月~来年4月)に養殖池に入れる稚魚の上限量などを議論する。ただ、養殖大国である中国は5年連続で欠席したため、資源回復に向けた有効策を打ち出せるか不透明だ。
ニホンウナギの養殖は、稚魚である天然のシラスウナギを国内河口で取り、池で育てる。しかし、1980年代以降は漁獲量が低迷し、不足分を輸入する状況が続いている。
資源保護のため、日中韓台の4カ国・地域は2014年11月から池に放すシラスウナギの量に上限を設けている。最高は中国の36トン。日本は21.7トンで、中国の6割にとどまる。
上限が妥当か会議で毎年検証しているが、中国は15年から欠席しているため、これまで変更されたことはない。14年には法的拘束力のある枠組みづくりを検討することでも合意したが、めどがつかないままだ。
水産庁によると、現在の漁期(18年11月~今年4月)は、2月末時点の国内漁獲量が0.8トンにすぎず、大半を輸入している。国内池入れ量は9トンと上限を大きく下回っている。
新着
会員限定