図解

【図解・経済】ニシキゴイ輸出額の地域別推移(2019年2月)

ニシキゴイ輸出額の地域別推移

ニシキゴイ、アジアで人気=「泳ぐ宝石」、1匹2億円も

※記事などの内容は2019年2月23日掲載時のものです

 「泳ぐ宝石」と呼ばれる高級観賞魚のニシキゴイが、中国などアジアの富裕層に人気だ。業界団体によると、購入者の約8割が外国人。国際的な人気の広がりとともに相場も上昇傾向にあり、1匹2億円の高値で競り落とされる例も出ている。
 「2億300万円、落札」-。昨年10月、広島県三原市で開かれたニシキゴイのオークション。中国人の愛好家が提示した過去最高の金額に、会場に詰め掛けた内外のバイヤーからどよめきの声が上がった。2億円は異例の高値だが、最近は品評会で優勝したニシキゴイを海外の富裕層が1匹数千万円で購入するケースも珍しくないという。
 全日本錦鯉振興会(新潟県小千谷市)が毎年開催する品評会では、直近5回のうち、中国人オーナーが日本で買い付け、出品したニシキゴイが4回優勝している。
 ニシキゴイは日本原産の観賞魚で、新潟県が発祥。かつては多くの日本人が飼っていたが、都市部を中心に地価上昇で池を作る場所の確保が難しくなり、下火となった。
 代わって増えたのが海外勢だ。2018年の輸出額は15年前の3倍となる43億円。欧米に加え、近年は中国や香港、タイなどアジア向けが急増している。振興会の平沢久司理事長は「日本で購入し、そのまま日本の業者に飼育を委託する中国人も多い」ようで、輸出に委託分も加えた海外需要は「100億円規模」と話す。
 一方、中国では日本から輸入したニシキゴイを繁殖させ、販売する業者も増えているという。中国産のニシキゴイの流通が増えれば「日本の輸出に影響を与えかねない」(平沢理事長)と警戒する声も出始めている。 

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