図解
※記事などの内容は2020年2月7日掲載時のものです
農林水産省は7日、2019年の農林水産物・食品の輸出額(速報値)が前年比0.6%増の9121億円だったと発表した。7年連続で過去最高を更新したものの、韓国や香港向けが低迷し、政府が掲げる1兆円の目標に届かなかった。
国・地域別では、日本産品などの不買運動が広がった韓国が、21.0%減の501億円と大幅なマイナス。ビールや菓子が落ち込んだ。最大の輸出先である香港も3.7%減の2037億円。大規模デモの影響で購入層である観光客やバイヤーが減り、主力の真珠やナマコが振るわなかった。
中国と米国はウイスキーや日本酒の好調を受け、それぞれ14.9%増の1537億円、5.2%増の1238億円と前年を上回った。
品目別では、水産物が5.2%減の2873億円。サバが不漁だったことに加え、国内のサバ缶人気により輸出向けが減った。合板など林産物も1.4%減の371億円。半面、農産物は牛肉や日本酒が伸び、3.8%増の5877億円だった。
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