図解
※記事などの内容は2019年11月22日掲載時のものです
地方銀行103行の2019年9月中間決算(単体ベース)が出そろった。不正融資問題で業績が大幅に変動したスルガ銀行を除く102行合計の純利益は、前年同期比13.8%減の4355億円。6割超の66行が減益となり、5行は赤字だった。日銀のマイナス金利政策で超低金利が長期化し、地銀の収益が低下し続ける中、融資先の貸し倒れなどに備えた与信関係費用が1067億円と約2倍に膨らんだことが響いた。地銀経営は一層厳しさを増している。
103行合計では、貸出金利と預金金利の差である利ざやの縮小を背景に、資金利益が1兆7882億円と4.1%減少した。本業の利益を示す実質業務純益は国債売却益の計上などから6523億円と6.8%伸びたものの、千葉興業銀行の梅田仁司頭取は「貸出金が一番の収益源。収益環境は厳しい」と語った。
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