図解
※記事などの内容は2016年10月13日掲載時のものです
日銀は13日、9月の銀行や信用金庫の貸出残高(平均)が前年同月比2.2%増の502兆168億円になったと発表した。60カ月連続の増加となり、2002年3月(501兆375億円)以来14年半ぶりに500兆円を超えた。
日銀のマイナス金利政策など大規模な金融緩和策で貸出金利が低下し、企業の合併・買収(M&A)や不動産業向けの融資が好調。相続税対策として賃貸住宅を建設する個人への貸し出しも増えた。ただ景気浮揚の鍵を握る設備投資向けは伸び悩んでいる。
内訳を見ると、地銀・第二地銀は3.4%増、信用金庫は2.3%増。一方、3メガバンクや信託銀行などの都市銀行は0.8%増にとどまった。円高を受けて外貨建て融資残高の円換算額が目減りした。
貸出残高は、00年1月の統計開始後、05年6月に436兆9680億円の最低を付けた。その後、増減を繰り返し、最近は2%前後での伸びが続いている。
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