図解
※記事などの内容は2019年4月20日掲載時のものです
ミニ保険と呼ばれる少額短期保険の市場が拡大している。参入が容易なこともあり、日本少額短期保険協会に正会員として登録する企業は3月に100社に拡大。少ない費用負担で、スマートフォンの破損や旅行のキャンセルといった身近なアクシデントへの補償を受けられることも注目され、利用者はじわり増えている。
少額短期保険は、死亡保険では保険金額が300万円以下など一定の制限があり、その分、保険料は安い。同協会の集計によると、2017年度末の保有契約件数は業界全体で753万件と、前年度比で1割伸びた。
ジャストインケース(東京)はスマートフォンの画面割れや盗難を補償する「スマホ保険」を扱う。毎月300円台からと、手頃な保険料で破損などに備えられる。AWPチケットガード少額短期保険(東京)は、病気や交通機関の運休で予定していた旅行に行けなかった場合に、宿泊代金のキャンセル費用を補償するサービスを提供する。
手軽さが売りのミニ保険だが、通常の保険会社と異なり、経営破綻時に契約者を保護する仕組みはない。税制上のメリットが受けられる保険料控除の対象にならない点にも注意が必要だ。
一方、異業種から参入しやすいのも特徴。資本金1000万円で保険会社を設立できる。東急不動産やヤマダ電機のように本業との相乗効果を狙って新会社をつくったり、既存会社を買収したりするケースが多い。
新着
会員限定