図解
※記事などの内容は2018年5月2日掲載時のものです
生命保険各社が、運動や健康診断を行うことで保険料が割引される「健康増進型」保険の開発に力を入れている。運動などを促して病気や死亡のリスクを減らす。健康寿命を延ばしたいというニーズに応える商品だが、保険金給付や医療費が減れば保険会社や地方自治体にもメリットがある。
血圧の高低や喫煙習慣の有無などに応じて割引する仕組みは以前からあるが、健康増進型は健診結果の提出や加入後の行動も含めて評価する。
第一生命保険が3月に発売した新商品「健診割」は、加入時に健康診断書を提出すれば、診断結果が悪くても割引が適用されるのが特長だ。健診を受ける人は、受けない人に比べて疾病リスクが低いとのデータに基づく。同社は「健康診断を受けることが健康への第一歩だ」と説明する。
住友生命保険が7月に発売する商品は「オンライン健康チェックを受ける」「ジムに通う」「歩く」といった行動を点数化する。獲得ポイントに応じて特典が受けられ、最大で30%程度保険料が下がる。ポイントが少ないと保険料が上がることもある。
東京海上日動あんしん生命保険は1日平均8000歩歩くと還付金をもらえる保険を販売している。明治安田生命保険は毎年の健康診断結果に応じ、払った保険料の一部が戻ってくる商品を来年4月に発売する。
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