図解
※記事などの内容は2018年9月11日掲載時のものです
外食や介護業界などの労働組合が加盟するUAゼンセンは11日、サービス業の組合員に対するアンケート結果を公表した。それによると、業務中に顧客から悪質クレームなどの迷惑行為を受けたことがあるとの回答は73.8%に上った。このうち、9割超が迷惑行為でストレスを感じたと回答しており、深刻な実態が明らかになった。
迷惑行為を受けたことがあるとの回答を男女別で見ると、男性は79.5%、女性は69.7%だった。内容別では、暴言が最多の24.8%。次いで威嚇・脅迫が21%、何回も同じ内容を繰り返すクレームが14.9%と続いた。
具体的な行為としては、「殺すぞ」といった暴言のほか、たばこの火を押しつけられる、包丁を突き付けられるといった身体や生命の危険を感じる事例もあった。セクハラ行為では、発言や身体的接触を伴うものなど、さまざまな例が報告された。
UAゼンセンの下二朗副会長は「従業員を守るために会社の対応も必要だ」と指摘。その上で、「法整備を含め社会全体で対策を推進することが求められる」と話した。
調査は2~5月に実施。95組合の3万396人から回答を得た。
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