図解
※記事などの内容は2019年8月28日掲載時のものです
トヨタ自動車とスズキは28日、資本提携すると発表した。トヨタはスズキ株式の4.94%(総額960億円)を、スズキはトヨタ株式の約0.2%(480億円相当)をそれぞれ取得する。両社は2017年2月に業務提携で合意。ハイブリッド車(HV)やスズキが強みを持つインド市場などで協力してきたが、自動運転をはじめとする次世代技術の開発を加速するため関係を強化する。
これにより国内自動車業界は資本面で、トヨタ連合、日産自動車・三菱自動車、ホンダの3陣営に集約される。
トヨタとスズキは同日、「自動運転分野を含めた新たなフィールドでの協力を進めていくため、長期的な提携関係の構築・推進を目指す」とのコメントを出した。
自動運転分野など次世代技術をめぐっては、米国の巨大IT企業や中国勢が多額の開発費を投じて人工知能(AI)などを活用した研究を進めている。トヨタとスズキは関係強化を図ることで、自動車産業を取り巻く課題に対応していく必要があると判断した。
トヨタはこれまでダイハツ工業を完全子会社としたほか、日野自動車に50.2%、SUBARU(スバル)に16.8%、マツダに5.1%を出資するなど、国内メーカーとの関係を深めている。
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