図解
※記事などの内容は2018年10月27日掲載時のものです
電気モーターとエンジンを併用するハイブリッド車(HV)の保有台数が右肩上がりで増えている。自動車検査登録情報協会によると、2017年度末は前年度末比14.8%増の751万2846台(軽自動車除く)。乗用車に占める比率は19.0%と2.4ポイント上昇した。国内で走る普通・小型乗用車の5台に1台がHVに切り替わり、電動化が加速している。
HVは、トヨタ自動車が初の量産車「プリウス」を1997年に発売して以降、燃費の良さや環境性能の高さが幅広い支持を集めてきた。HVの保有台数は最近4年間でほぼ倍増。近年は、日産自動車が投入したエンジンを発電のみに使うタイプや、家庭の電源で充電可能なプラグインHV(PHV)も人気を集めている。
一方、電気自動車(EV)の保有台数(軽除く)は、24.5%増の9万1359台だった。充電網の拡大などを背景に順調な伸びが続き、10万台突破が目前に迫ったが、保有台数に占める比率はまだ0.2%にとどまる。
英国やフランスが40年までにエンジン車の販売を禁止する方針を打ち出すなど、自動車の環境規制は世界的に厳格化される方向だ。海外では、排ガスを出さないEVを軸に電動化が進むとみられている。HVが浸透している日本でも、今後EVの普及が進むかどうかが注目されている。
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