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【図解・経済】トヨタの世界・地域別販売台数

トヨタの世界販売台数

好調トヨタに不安=円高、世界販売減の懸念

※記事などの内容は2019年11月7日掲載時のものです

 トヨタ自動車の2019年9月中間連結決算は売上高と純利益が過去最高を更新した。ライバル各社が軒並み大幅な減益に陥る中、好調さが際立つ格好だ。ただ、為替の円高懸念のほか、上半期に好調だった世界販売が米中貿易摩擦の余波で減速し、業績拡大にブレーキがかかる不安も拭えない。
 トヨタの4~9月の世界販売実績は、ダイハツ工業と日野自動車を除いたベースで495万台と前年同期を3%上回った。主要市場別に見ると、米国は123.5万台と微減だったが、中国は高級車ブランド「レクサス」、欧州は「カローラ」シリーズのハイブリッド車などが顧客の支持を受け、いずれもプラスを確保した。
 一方、10月以降は不透明感が増す。米国との貿易戦争で景気変調が指摘される世界最大の自動車市場・中国では苦戦が予想されている。実際、トヨタの10月の新車販売台数は、前年同月比2.9%減と2カ月ぶりのマイナスだった。
 円高も大きな不安要因だ。トヨタは下半期の想定為替レートを1ドル=105円と、上半期に比べ4円の円高に設定。トヨタの場合、1円の円高が年間400億円の営業減益要因となる。
 白柳正義執行役員は記者団に「通期で見ると後半厳しさもあり、楽観できる状態では全くない」と語り、危機感をにじませた。 

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