「冒険野郎」世界を滑る V1・マッターホルン 写真特集

1/21

スクロールで次の写真へ

世界初のスキー滑降

  とがった岩と雪の山へ、ヘリコプターはイタリアの航空圏からゆっくりと近づいて行きました。頂上すれすれで絶妙なホバリングをした後、ドアが開きました。
  「飛び降りろ!」
  ガイドが大声で叫びます。私は何も持たずに飛び降りました。衝撃を減らすために、着地と同時に寝転がりました。切り立った尾根の幅は、ほんの1メートルほどしかありませんでした。
  スキーブーツが埋まるぐらいの雪。歩を進めると雪は崩れ、雪玉が50度近い斜面をコロコロと転がり落ちてすぐに見えなくなりました。そこから200メートルほど下の北斜面はさらに急で、80度にも及ぶ断崖絶壁になります。そこは標高4478メートルのマッターホルン頂上。スイスとイタリアの国境ラインが通り、人ぐらいの大きさの十字架が目印として立っています。
  1985年5月24日。私はそこから世界初のスキー滑降に挑みました。

  〔写真〕 南極大陸最高峰、ビンソンマシフからの大滑降シーン。頂上直下のシーンで、宇宙を滑っているようでした。
  今回のマッターホルンから、最終回の南極冒険スキーまで、計10回の冒険記録を次のページから克明にお伝えします-和田好正- 【時事通信社】

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ