フェルメール展 写真特集

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 フェルメールの「牛乳を注ぐ女」(1658-60年頃、アムステルダム国立美術館)=2018年10月4日、東京・上野の森美術館【時事通信社】

 17世紀オランダの代表的な画家、ヨハネス・フェルメールの作品などを集めた「フェルメール展」が5日、東京・上野の森美術館で始まった。
 フェルメールは寡作で知られ、現存する作品は35点ほどとされる。今回はこのうちの9点(うち2点は期間限定)が世界5カ国の7美術館から来日。日本国内では過去最大の「フェルメール展」となった。日本側の監修者、広島県立美術館長の千足伸行・成城大名誉教授は「全作品の2割以上が来ている。これは画期的だ」と話す。
 フェルメールが描くのは、17世紀オランダの市民の日常がほとんど。「光の魔術師」と呼ばれるように、窓から注ぎ込む柔らかな光のコントラストを生かしたその静謐(せいひつ)で緻密な画風に魅了されるファンは多い。
 フェルメールと同時代に生きたハブリエル・メツー、フランス・ハルス、ヤン・ステーン、ピーテル・デ・ホーホらの作品も来日。会場に入ると、肖像画、宗教画、風景画、静物画、風俗画というテーマごとに楽しむことができる。並んで展示されているメツーの「手紙を読む女」「手紙を書く男」(アイルランド・ナショナル・ギャラリー)などはフェルメールの影響を特に強く感じさせる作品だ。
 圧巻はフェルメールの来日作品が一堂に集められた「フェルメール・ルーム」だ。この空間に足を踏み入れ、数々のフェルメール作品に囲まれる時間は、美術ファンにとって至福の時になるのは間違いない。
 代表作の一つである「牛乳を注ぐ女」(アムステルダム国立美術館)は11年ぶりの来日。一方、「ワイングラス」(ベルリン国立美術館)、「赤い帽子の娘」(ワシントン・ナショナル・ギャラリー、12月20日までの展示)、「取り持ち女」(ドレスデン国立古典絵画館、来年1月9日からの展示)の3点は日本初公開となった。
 混雑が予想されるため、希望の日と時間帯を選んでチケットを事前購入する「日時指定入場制」を導入し、待ち時間の短縮を図るのも日本では珍しい試み。女優の石原さとみさんがナレーションを担当した音声ガイドは来場者全員に無料で貸し出される。会期は来年2月3日まで。その後、同16日から大阪市美術館に一部展示内容を変更(フェルメール作品は6点展示)して巡回する。

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