緊迫 ウクライナ情勢 写真特集

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 ウクライナ東部で2014年7月に起きたマレーシア航空機撃墜事件で、調査を主導するオランダ安全委員会は13日、最終報告書を公表し、ウクライナ東部から発射されたロシア製の「ブク」地対空ミサイルによって撃墜されたと結論付けた。
 ただ報告書は、焦点となっていた「実行犯」の特定には踏み込まなかった。「ブク」は旧ソ連が開発したが、ロシアや親ロシア派に加え、ウクライナ軍も保有しており、真の原因究明には至らなかった。安全委のヤウストラ委員長は、オランダ南部ギルゼレイエン空軍基地で記者会見し、「ミサイルはコックピット左側に最初に命中した」と指摘。コックピットにいた乗員の遺体から「ブク」の金属片が見つかったほか、ボイスレコーダーに残された音や、特徴的な弾頭の形状などを総合的に分析し、ミサイルを「ブク」と特定した。戦闘機からミサイルが発射された可能性は排除された。
 一方で委員長は、紛争が激化し軍用機の撃墜が相次いでいた当時のウクライナ東部の情勢を指摘し、「空域を(完全に)閉鎖すべき十分な理由があったのに、そうしなかった」とウクライナ当局の対応を批判した。オランダのルッテ首相は「事件でのロシアの役割について臆測はしない」とコメントする一方、犯罪捜査を継続し、責任追及を続ける考えを強調した。オランダ司法当局はウクライナやマレーシアなどと合同の捜査を実施しており、2016年初めにも捜査結果を公表する予定。
 写真は、公開されたマレーシア航空機のコックピット部分の残骸(2015年10月13日) 【AFP=時事】

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