タイの大洪水は2011年10月21日、バンコクの北部や東部で本格的な浸水が始まった。バンコク北部のドンムアン空港に近いプラバー運河には19日から20日にかけて、パトゥムタニ県側から大量の水が流入。水位が急上昇し、堤防が決壊する場所が出た。21日には浸水部分が南下し、行政裁判所や法務省特別犯罪捜査局がある大通りも川沿いの一部が冠水した。写真は、バンコク市内で、冠水した道路をたらいに乗って避難する少女。
同運河からあふれた水は、運河に接する陸軍施設を通じて幹線道路に広がり、浸水は深い所で約50センチに及んだが、運河から百数十メートルの範囲にとどまった。バンコク中心部に近い運河のさらに下流では、水位が高まっている場所もあるが、堤防の決壊などは見られなかった。日本人が多く住む地域にある運河も大幅な増水はなかった。政府の対策本部があるドンムアン空港周辺も、被害は出ていないた(2011年10月21日) 【EPA=時事】
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