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宝塚歌劇が100周年を迎えた2014年から、5年半にわたって花組トップスターを務めてきた明日海りおが24日、東京宝塚劇場公演「A Fairy Tale ―青い薔薇(ばら)の精―/シャルム!」の千秋楽を終え退団した。「エリザベート」「新源氏物語」「ポーの一族」などトップ時代の主演作で構成したサヨナラショーの後、黒紋付きに緑のはかまの正装で大階段を下りた明日海は「宝塚に全てを捧げました。男役として生きることに、自分自身を懸けてきました。私はもうタカラジェンヌとして夢を追うことはできませんが、ここに夢を継ぐすてきな仲間がおります。これからもこの愛する舞台に花を咲かせていく仲間たちが恥ずかしい思いをしないよう、卒業生として清く正しく美しく生きてまいりたいと思います」とあいさつした。
きゃしゃで中性的なフェアリータイプの男役として絶大な人気を集め、退団公演の「A Fairy Tale」も夢のような薔薇の精霊を、宝塚を去りゆく明日海に重ね合わせたファンタスティックな物語。しかし退団記者会見で、明日海自身は追い求めた男役像について、「自分の持ち味に頼ってしまうのが何だか悔しい気がして、フェアリータイプだけに納まらない男役になりたいという思いが強かった。どちらかというと骨太な男役に憧れていましたし、作品ごとにどんどん新しい魅力を開発してお客さまに届けることが自分の中でも楽しみでした」と振り返った。
千秋楽のもようは、過去最大規模の全国47都道府県に台湾、香港を加えた合計189カ所の映画館に生中継された。前日からの雨も昼前には上がり、劇場前のパレードには延べ1万人が集結。「りおさんの全てが大好きです。フォーエバー男役、明日海りお、最高! お疲れさまでした」の大歓声に見送られ、白いオープンカーに乗って劇場を後にした。
2019年11月24日、東京・日比谷の東京宝塚劇場 【時事通信社】