追悼 2014 写真特集

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 「一絃(いちげん)の琴」「藏(くら)」などで力強く生きる女性を描いた作家の宮尾登美子(みやお・とみこ)さんが2014年12月30日午後9時17分、老衰のため東京都狛江市の自宅で死去した。88歳だった。高知市出身。葬儀は近親者で済ませた。喪主は次女環(たまき)さん。
 高坂高女卒。代用教員を経て、結婚後満州に渡るが、敗戦を受け帰国。1962年、保育所などで働く傍ら書き上げた「連」で女流新人賞を受賞。73年には、幼少期から劣等感を抱いていた「芸妓(げいぎ)娼妓紹介業」の生家をモデルにした「櫂(かい)」で太宰治賞を受賞した。
 79年、「一絃の琴」で直木賞を受賞。逆境の中でたくましく生きる女性、歴史や運命にもてあそばれる人間の姿を見詰め、83年には女流画家上村松園さんを描いた「序の舞」で吉川英治文学賞を受賞した。
 その後も「伽羅(きゃら)の香」(81年)や「藏」(93年)、「クレオパトラ」(96年)、「宮尾本 平家物語」(2001~04年)、「錦」(08年)など、精力的に作品を発表。08年に菊池寛賞、09年には文化功労者に選ばれた。
 夏目雅子さん主演の「鬼龍院花子の生涯」(80年)など、映画やドラマ、舞台化された作品も多い。「天璋院篤姫」(84年)は大河ドラマになってヒットし、広く注目を集めた。
 写真は、第80回直木賞を受賞し、喜びの会見をする宮尾登美子さん=1979年1月19日撮影 【時事通信社】

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