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大相撲で史上最多の幕内優勝32回を記録し、柏戸とともに「柏鵬時代」を築いた昭和の大横綱、元大鵬の納谷幸喜(なや・こうき)さんが1月19日午後3時15分、心室頻拍(しんしつひんぱく)のため東京都内の病院で死去した。72歳だった。
2005年に日本相撲協会を定年退職した後、相撲博物館長を務め、08年に退任していた。
樺太(現サハリン)生まれ。5歳で北海道へ引き揚げ、16歳で二所ノ関部屋へ入門。1956年秋場所、初土俵を踏んだ。18歳で十両、19歳で幕内へ昇進し、61年秋場所後に21歳3カ月で48人目の横綱に昇進した。色白、端正な顔立ちで人気を集め、子どもが好きなものは「巨人、大鵬、卵焼き」といわれた。
右四つ中心の、柔軟で負けにくい相撲が持ち味で、6場所連続優勝2回。全勝8回、45連勝も記録するなど抜群の強さを誇り、横綱に同時昇進した柏戸とともに「柏鵬時代」を築いた。
71年夏場所中に引退し、功績に対して一代年寄「大鵬」を贈られ大鵬部屋(現大嶽部屋)を興した。通算872勝182敗136休、幕内746勝144敗136休。敢闘賞2回、技能賞1回。
77年に脳梗塞で倒れたが、再起して79年には大鵬部屋から初の幕内力士、巨砲を生んだ。80年から96年1月まで日本相撲協会理事。09年、相撲界で初めて文化功労者に選ばれた。
柏戸は96年に58歳で死去しており、一時代を築いた両雄が、ともに世を去った。
写真は、文化功労者に選ばれ、喜びを語る元横綱大鵬の納谷幸喜さん(東京・両国国技館)(2009年10月26日) 【時事通信社】