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◆1995年9月、沖縄県警捜査一課と石川署は、小学生女児に暴行したとして、同県にある米軍基地所属の米兵3人について逮捕監禁と婦女暴行容疑の逮捕状を取り、米軍側に身柄引き渡しを要求した。
3人は車で基地外に遊びに出掛けた際に、沖縄本島北部の住宅街で買い物帰りの小学生を発見。無理やり車に押し込み、ガムテープで目や口をふさぎ、手足をしばるなどして、約1・5キロ離れた場所まで連れて行き、車内で乱暴した疑い。
米軍当局が3人を基地内に拘束したため、県警は逮捕状を取って身柄の引き渡しを求めたが、日本駐留米軍人の法的地位などを定めた日米地位協定で「日本側が起訴するまで米軍側が身柄を拘束することを認めている」ことを理由に拒否された。のち、那覇地検は逮捕監禁と婦女暴行の罪で3人を那覇地裁に起訴。米軍側は3人の身柄を日本側に引き渡した。
この事件に抗議する「沖縄県民総決起大会」が10月に開かれ、会場には8万5千人(主催者発表)が集まって、日米地位協定の見直しや基地の整理統合などを求める抗議決議を採択した。 【時事通信社】