演出家の蜷川幸雄さんの葬儀で、ひつぎを見送る俳優の藤原竜也さん(中央)ら=東京都港区の青山葬儀所(2016年05月16日) 【時事通信社】
日本を代表する演出家で、12日に80歳で死去した蜷川幸雄さんの葬儀が16日、東京都港区の青山葬儀所で営まれ、蜷川さんとゆかりの深い平幹二朗さんや大竹しのぶさんら5人の俳優が弔辞を読み、偉大な演劇人との別れを惜しんだ。
蜷川さんに育てられた藤原竜也さん(34)は涙で声を詰まらせながら、「アジアの島国の小さい俳優になるな。泥水に顔を突っ込んで、もがいて苦しめ」と言われたという厳しい演出指導を振り返った。続けて「蜷川さん、悔しいでしょう。悔しくて泣けてくるでしょう。僕らも同じです。蜷川さんの思いを、ここにいるみんなでしっかりと受け継いで頑張っていきたい」と誓った。
遺族を代表し、長女の写真家、蜷川実花さん(43)は「現役のまま駆け抜けた人生だった。残された私たちは父のマグマのような熱を引き継いで前を向いて走っていきたいと思う」と、涙ぐみながらあいさつした。式には来賓やファンら約1300人が参列し、厳かに出棺を見送った。