車いすテニス・国枝慎吾 写真特集

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 政府は2023年3月3日、車いすテニスの第一人者として長年活躍した国枝慎吾さん(39)に国民栄誉賞を授与すると決定した。パラスポーツ選手の受賞は初めて。表彰式は17日に首相官邸で行われる。松野博一官房長官が記者会見で明らかにした。
 国枝さんの業績について、松野氏は「日々の努力と厳しい修練の積み重ねにより、長く車いすテニス界の第一人者として活躍した」と称賛。その上で「パラスポーツの社会的認知度の拡大、スポーツの発展に極めて顕著な貢献をし、広く国民に夢と感動を、社会に明るい希望や勇気を与えた」と語った。
 国枝さんは車いすテニスの四大大会とパラリンピックを全て制する「生涯ゴールデンスラム」を達成。四大大会の優勝はシングルスが28回、ダブルスが22回。パラリンピックではシングルスとダブルスで合わせて金メダル4個を獲得した。世界ランキング1位のまま、1月に引退を表明していた。
 岸田文雄首相は2月、国枝さんへの授与を検討するよう指示。これまで、国民栄誉賞は個人26人と1団体が受賞している。
 国枝慎吾さんは3日、「大変光栄に思うとともに、身が引き締まる思い」との談話を所属事務所を通じて出した。車いすテニスを始めるきっかけになった千葉県の地元クラブや自身を支えてくれた家族やスタッフ、ファンらを挙げ、「(周囲の)情熱が認められたものとして受け止めている」と謙虚な言葉を並べた。(2022年10月06日) 【時事通信社】

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