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【パリ時事】イタリア中部で起きた大地震で、現場近くの都市アスコリ・ピチェーノでは27日、マッタレッラ大統領やレンツィ首相らが参列し、犠牲者の国葬が営まれた。がれきに生き埋めになった人々の救出活動はこの日も続けられ、地元メディアによると291人の死亡が確認された。
国葬はアルクアータデルトロントなどで死亡した35人が対象。花で飾られたひつぎが並べられ、遺族らがすすり泣きながら祈りをささげた。地元の司祭は「涙を流しても勇気を失ってはならない。協力して町を再建し、(地震で)多くの命が失われてきた過去と決別しよう」と訴えた。ひつぎには、救出された妹をかばうような姿勢で死亡していた子供の遺体も納められている。救急隊員の一人は「助けに来るのが遅れてすまない。天国で、われわれが最善を尽くしたことを分かってくれればうれしい」とメッセージを記した。
首相は式典の終わりに遺族らとあいさつを交わしたが、公式な発言は控えた。伊政府は27日を「哀悼の日」とし、全国の公共施設で半旗を掲揚。最大の被害が出た町アマトリーチェの犠牲者らの国葬も今後行われる予定だ。