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カズオ・イシグロさんのノーベル文学賞受賞決定に沸く村上春樹さんのファンら=2017年10月5日夜、東京都杉並区のブックカフェ「6次元」【時事通信社】
カズオ・イシグロさん(62)のノーベル文学賞受賞が決まった5日夜、毎年、有力候補の一人に数えられる作家、村上春樹さんのファンらも日本出身者の快挙に沸いた。
「ハルキスト」が集うブックカフェ「6次元」(東京都杉並区)では発表の瞬間、「おおーっ」と歓声が上がった。渡辺直さん(38)=板橋区=は「(イシグロ作品が原作のドラマ)『わたしを離さないで』をずっと見ていた」と笑顔。「カズオ・イシグロさんだー」と叫んだ40代の会社員大高康範さん=渋谷区=は、「受賞しても全くおかしくない作家」とうなずいた。
店主のナカムラクニオさん(46)は「驚いたが、イシグロさんだったら村上さんも納得いくと思う」と祝福した。
デビュー前の村上さんがジャズ喫茶店を営みながら住んでいた東京・千駄ケ谷では、地元住民ら約100人が神社の境内で発表を見守った。村上さんの受賞を祝うくす玉割りはお預けになったが、クラッカーを鳴らし祝福した。
村上さんと顔なじみだった書店主斎藤祐さん(72)=渋谷区=は「作風が似ている」とイシグロ作品を評価。会社員鈴木孔明さん(30)=足立区=は「イシグロさんの本も好き。うれしい」と喜び、「村上さんは、慌てなくてもいずれは受賞できるはず」と語った。
村上さんの著書に登場する神戸市内のピザ店「ピノッキオ」で発表を聞いた小暮優子さん(47)=同市=は、「日系作家の受賞はとてもうれしい。これを機に日本の作家に注目が集まり、いつか村上さんが受賞することを期待したい」と笑った。