津波、その瞬間 写真特集

 北海道から沖縄県まで5000地点以上の津波の痕跡を測定した分布図。暖色の線は津波の浸水高、寒色は遡上(そじょう)高を表す[津波合同調査グループ提供]

 ◎沿岸300キロで20メートル超=震災の津波、5000地点調査-研究者ら

 東日本大震災で、津波工学や地球物理学の研究者らでつくる津波合同調査グループは7月16日、大阪府高槻市の関西大で報告会を開き、高さ20メートル以上の津波が、岩手・宮城両県沿岸部の約300キロにわたって記録されたと発表した。北海道から沖縄県までの太平洋岸5000地点以上で津波の痕跡を調査し、判明した。
 解析結果をまとめた森信人京都大准教授によると、青森県から茨城県までの約430キロで10メートル以上の津波を記録。岩手県宮古市の姉吉地区では、津波が陸地をはい上がった高さ「遡上(そじょう)高」が国内最高の40.4メートルで、明治、昭和の三陸地震の津波を大幅に上回った。
 また仙台平野では、高さ10メートル以上の津波が沿岸から内陸へ5キロ以上移動したことが判明。森准教授は「5000点以上は、世界的にも大規模なデータ。復興に役立つだけでなく、津波の防御方法を考える上で非常に有効」と話している。 【時事通信社】

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