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神奈川県横須賀市で保存・展示される戦艦「三笠」。1905年5月の日本海海戦で連合艦隊旗艦となり、東郷平八郎提督が座乗して戦闘の指揮を執った。英国のビッカーズ社が日本海軍のために建造した最新鋭艦で、1902年に竣工した。全長131.7メートル、常備排水量1万5140トン、石炭燃焼方式のレシプロ蒸気機関(出力1万5000馬力)を搭載し、最高速度は18ノット(時速33.3キロ)。武装は40口径30.5センチ連装砲2基、40口径15.2センチ単装砲14基、40口径7.6センチ単装砲20基、47ミリ単装砲8基、軽47ミリ単装砲4基、45センチ魚雷発射管4門。
日露戦争の勝利を決定付けた殊勲艦だが、講和条約締結直後の05年9月、佐世保港停泊中に弾薬庫が爆発して大破着底(沈没はまぬがれたものの、船底が海底に接した状態で動けなくなること)してしまう。この時、乗組員339人が死亡し、日本海海戦(戦死33人、負傷92人)よりも大きな犠牲を出す。引き揚げられて現役復帰するが、21年9月にウラジオストクに近いアスコルド海峡で座礁するなど、戦後は災難続きだった。23年に廃艦・除籍となるが、25年に記念艦として保存されることが決まった 【時事通信社】