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 中国・清朝最後の皇帝、愛新覚羅溥儀がかつて所有した腕時計=2023年5月23日、香港【AFP時事】

 中国・清朝最後の皇帝で、映画「ラストエンペラー」で描かれた愛新覚羅溥儀がかつて所有した腕時計が23日、香港で競売に掛けられ、4900万香港ドル(手数料込み、約8億7000万円)で落札された。腕時計はスイスの高級時計メーカー「パテックフィリップ」製で、落札者は香港在住のアジア人収集家という。
 溥儀は1906年に生まれ、2歳で即位。第2次大戦で45年に日本が降伏した後、ソ連軍に捕らえられた。その後、ソ連の強制収容所に5年間抑留され、中国に送還された。
 溥儀の通訳ゲオルギー・ペルミャコフを2001年にインタビューしたジャーナリストのラッセル・ワーキング氏によると、溥儀はソ連を離れる日にペルミャコフへこの腕時計を贈った。ワーキング氏は「彼(溥儀)は自分にとってとても特別な人に、時折こうしたことをしていた」と話している。

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