日本自動車輸入組合(JAIA)が主催するメディア関係者と自動車ジャーナリスト向けの輸入車試乗会が2月、神奈川県大磯町の大磯プリンスホテルを拠点に開催された。38回目となる今年はインポーター16社から最新モデル77台が出展された。編集部はそのうちの10台を試乗。真の実力を詳細リポートする。
(時事ドットコム編集部)2019/2/22
官能という名の魔力
「ジュリア」という名前に、往年のアルファロメオファンならずとも、どこか懐かしい響きを覚える人は少なくないだろう。初代は1962年に登場。最先端のDOHCエンジンを搭載し、チューンアップされた派生モデルが欧州のレースで何度も勝利を手にしたことはあまりにも有名だ。
それから半世紀を経て、復活したのが2代目に当たる高性能スポーツサルーンの新型「ジュリア」だ。1990~2000年代に人気を博した「156」や「159」の系譜に連なるDセグメント(アッパーミドルサイズ)に位置付けられるが、初代と同じFR(後輪駆動)でよみがえったことで、真の後継モデルとしての正統性を主張する。
試乗したのはシリーズの頂点に立つ「ジュリア クアドリフォリオ」。2.9リッターV6ツインターボエンジンを搭載し、最高出力510ps/6500rpmの圧倒的パワーを誇るハイエンドモデルだ。最大トルクは600Nm/2550rpmと記載される。
ボディーサイズは全長4635mm、全幅1865mm、全高1435mm。車両重量は1710㎏。短く切り詰められた前後のオーバーハング、スポーティーな彫りの深いプレスラインでありながら、妖艶な塊感を表現したエクステリアデザインは、アルファロメオの伝統的な手法を受け継いでいる。
カーボンリアスポイラー、リアバンパー下のリアディフューザー、ガンメタリック仕上げの5ホールアロイホイールと前後異サイズの19インチワイドタイヤ、専用スポーツブレーキ、それに軽量化のためのカーボン製エンジンフードとルーフパネルなどを装備。アルファロメオのレースでのシンボルマーク「クアドリフォリオ」(四つ葉のクローバー)がフェンダーにあしらわれているのも特徴だ。
ハイパフォーマンスモデルとあって、着座位置は低い。足は前方に投げ出す形となるが、包み込まれるようなスポーツレザーとアルカンターラのシートのおかげもあって、ドライビングポジションはビシッと決まる。このフィット感は、しかし、それだけが理由ではなく、室内全体のタイトさから来るものであることが、すぐに分かる。ちなみにシリーズ中、クアドリフォリオだけは乗車定員が4人となっている。
パワートレインは、ステアリングホイールの左下にレイアウトされた赤いボタンをプッシュすることで始動する。最初はドライブモードをn(ナチュラル)に設定。公道でのドライビングを試してみたが、操舵(そうだ)フィールも軽く、乗り味は予想外に穏やかだった。日常、10年以上を経過したアルファのFF(前輪駆動)TIモデルに乗っているせいか、巷間(こうかん)言われているようにステアリングが切れ過ぎるという印象もあまり感じなかった。
ドライブモードは、ダイヤル式のセレクターを回すことでチェンジする。一見穏やかな性格に見えたクアドリフォリオだが、d(ダイナミック)、RACEと変えてやると、隠れていた本来の素顔をあらわにする。エキゾーストノートの咆哮(ほうこう)もさることながら、後ろから押し出される強烈なトルク、固く締まった足回り、そして鋭敏過ぎるほどのステアリングなどがもたらす走りは、新時代のアルファロメオのハイパフォーマンスカーに恥じないダイナミズムを存分に味わわせてくれる。
トランスミッションは電子制御式の8速AT。ステアリングコラムに固定された上下方向に長さのあるパドルシフトで積極的に変速してやると、快音が飛び込んでくる。
ジュリア クアドリフォリは最高速度307km/h、0-100km/h加速はわずか3.9秒と、圧倒的な速さを誇るが、ライバルとなるジャーマンスリーの高性能モデルほど、スパルタンな印象はない。
プラットフォームに新設計のFRアーキテクチャー「ジョルジオ」を採用し、操縦安定性と車両の剛性は過去のモデルと比べて格段に上がった。運転席周りのスイッチ類を必要最小限度に抑え、ドライビングに集中できる造りになっているのも好感が持てる。特筆すべきスポーツ性能を五感で体感し、ドライバーが官能の中に身を置くことができる、そんな魔力を持っている。
トランクは手狭で、かさばる荷物の収納は期待できない。価格は1132万円。試乗車はトロフェオホワイト塗装など37万6380円のオプション付きだった。
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