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平戸海、次なる夢は師匠超え 負けん気を原動力に―大相撲「奮い立つ新鋭」(下)

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豊昇龍と稽古に励む平戸海(右)=5日、名古屋市

豊昇龍と稽古に励む平戸海(右)=5日、名古屋市

 息も絶え絶えになりながら食らい付く姿が見る者の心を揺さぶる。新小結に昇進した平戸海は「気持ちの面も強くなってきた。自信がついてきた」。厳しい稽古で知られる境川部屋で鍛えられた。試練の日々が実を結びつつある。

 2016年春場所で初土俵を踏んだ中卒たたき上げの24歳。同じ長崎県出身の師匠、境川親方(元小結両国)の最高位に並び、「一つの夢だった。超えられるように頑張りたい」と目を輝かす。178センチ、138キロの決して大きくはない体。ひたむきに汗を流して地力をつけた。

 名古屋入り後も充実した稽古を積んでいる。5日には立浪部屋に出稽古し、番数を重ねた。同じく出稽古に来た横綱照ノ富士に指名されて胸を借りた。「雰囲気にのまれるな」と助言も授かりながら、懸命に攻める。何度はね返されても、正攻法を貫いて前に出た。

 負けん気の強さが原動力だ。同じ00年生まれの大の里が夏場所で初優勝。春場所で新入幕優勝を遂げた尊富士を含め、並み居る学生出身力士の活躍について、「悔しい。もっと頑張らないといけない」ときっぱり。歩んできた道のりは違っても、「同世代には負けられない」との意地がある。

 長崎県からは01年初場所の隆乃若以来の新三役となり、地元の盛り上がりが伝わる。「しこ名にも地元の名前が入っているし、地元を喜ばせたいと思って頑張ってきた」。素朴な語り口に、実直な人柄が表れる。獲得したことのない三賞、そして師匠超え。目指すものは、まだ先にある。

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