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ロシアの対中接近けん制も 印首相、3期目初の2国間訪問

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インドのモディ首相=8日、モスクワ郊外(EPA時事)

インドのモディ首相=8日、モスクワ郊外(EPA時事)

 【ニューデリー時事】インドのモディ首相のロシア訪問は、3期目の政権発足後、国際会議を除くと初の外遊となった。過去2期では、最初の訪問先は近隣国だっただけに異例。ロシア重視の背景には、原油や兵器の調達を頼る友好国との関係維持だけでなく、ロシアの過度な中国接近をけん制したいという思惑もあるようだ。

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 ロシアのプーチン大統領は3日、カザフスタンで開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議に合わせて中国の習近平国家主席と会談。タス通信によると、ロ中関係を「史上最良」と持ち上げ、「蜜月」を演出した。

 半面、モディ氏は同会議を欠席した。表向きは議会対応を理由にしたが、領土問題を巡り関係が冷え込んだままの中国の習主席との同席を回避したとの見方が広がった。インドにとってはロシアが中国の軍備増強を助けたり、国境対立を含む印中間の争いで中国側に付いたりするのを防ぎたい思惑がある。

 ネール大のソヌ・サイニ助教(ロシア研究)は、ロシアはインドの国益を損ねたことはなく「中国やパキスタンに対抗するには、ロシアとの関係強化が重要だ」と指摘する。同大のスリカント・コンダパリ教授(中国研究)は、ロシアの中国接近を「インドの大きな懸念」と評し、「特にロシアから中国への先端・戦略技術の移転に関し、インドは何度も懸念を伝えてきた」と述べた。

 印中関係は、2020年に係争地のインド北部で両軍が衝突し死者が出たことで急速に悪化した。先のSCO首脳会議に合わせ両国外相が会談するなど協議を重ねているが、解決への具体的道筋は見えていない。

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