• X
  • facebook
  • hatena-bookmark
  • コメント

新紙幣発行「うれしく励みに」 原料ミツマタ栽培のネパール農家

配信
ミツマタを収穫する農家のオム・ムキヤさん=6月25日、ネパール東部イラム郡(ムキヤさんの親族提供・時事)

ミツマタを収穫する農家のオム・ムキヤさん=6月25日、ネパール東部イラム郡(ムキヤさんの親族提供・時事)

  • 農家オム・ムキヤさんが収穫したミツマタの樹皮=6月25日、ネパール東部イラム郡(ムキヤさんの親族提供・時事)

 【ニューデリー時事】日本で新紙幣の発行が3日から始まる。ネパールで原料となる樹木「ミツマタ」を栽培する農家オム・ムキヤさん(52)は「自分が育てたものが使われるのはとてもうれしい。日本は友好国だし、励みになる」と喜んでいる。

新紙幣、3日発行 20年ぶり、偽札防止へ新技術―肖像は渋沢、津田、北里

 紙幣に使われるミツマタは、日本国内では農家の高齢化などに伴い、生産量が減少。ネパールをはじめとする安価な外国産が大半を占める。

 同国東部イラム郡の山間部で妻と農業を営むムキヤさんは以前、他のミツマタ農家の下で働いていたが、日本で需要が高まっていると知り2020年に独立。自ら畑を開き、栽培を始めた。それまで「日本の紙幣に使われていると知らなかった」という。収穫したミツマタは、原料となる樹皮をむいて日本の会社に納めている。

 独立以来、年収は40万ネパール・ルピー(約50万円)ほどに増えたと明かす。8人の子供は郡中心部の学校に通っており、「教育費の助けになっている」。ミツマタ栽培は他の農家にとっても貴重な現金収入になっているという。

 ネパールでのミツマタ栽培を巡っては、政府刊行物を専門に取り扱う「かんぽう」(大阪市)が現地農家の貧困対策の一環として1990年代から支援。16年には国際協力機構(JICA)に委託され、栽培や加工技術に関する普及・実証事業に取り組んでいる。

最終更新:

関連記事

こんな記事も

国際

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ