• X
  • facebook
  • hatena-bookmark
  • コメント

強力電波前後で自転速度急変 中性子星で観測―京都大など

配信
高速電波バーストが発生した中性子星の一種「マグネター」のイメージ図(京都大提供)

高速電波バーストが発生した中性子星の一種「マグネター」のイメージ図(京都大提供)

 天の川銀河内にあり、非常に強い磁場を持つ中性子星の一種「マグネター」を観測していた京都大などの研究グループが、瞬間的に強力な電波を発する「高速電波バースト」(FRB)が起こった前後で、マグネターの自転速度が急変していたことを突き止めた。論文は15日付の英科学誌ネイチャーに掲載された。

厚い氷の下に海か 土星の衛星ミマス―国際チーム

 主に遠い宇宙から突然強い電波が届くFRBは2007年に初めて報告されたが、発生源となる天体の正体や詳しい仕組みは分かっていない。研究グループは「解明する上で重要な一歩となる発見だ」としている。

 研究グループが観測したのは、地球から約2万光年離れた、天の川銀河の中心近くにあるマグネター「SGR1935+2154」。20年にFRBが観測されていた。

 22年10月10日からX線放射が活発になったため、国際宇宙ステーション(ISS)に設置された装置や人工衛星で観測を開始。同月14日にFRBが起こり、その4時間余り前と後で、自転速度が急上昇する現象「グリッチ」が2度起きていたことを突き止めた。

 通常は約3秒で1回転しているが、1度目の急上昇後、減速を始めて通常より遅くなり、2度目で元に戻った。自転速度が急変した約9時間で、太陽放射の5年分に当たる膨大なエネルギーが放出されたとみられるという。

 京大理学研究科の榎戸輝揚准教授は「グリッチがFRB発生の要因になっている可能性がある。詳しい仕組みの解明につなげたい」と話している。

最終更新:

関連記事

こんな記事も

社会

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ