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緊張下のAPEC首脳会議 世界経済の行方は、識者に聞く(3)・完

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インタビューに答える藤崎一郎元駐米大使=2日、東京都渋谷区

インタビューに答える藤崎一郎元駐米大使=2日、東京都渋谷区

 ◇焦点は米中首脳会談=元駐米大使の藤崎一郎氏

 ―アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれる。

 APECは当初、貿易の自由化にポイントがあった。しかし、サプライチェーン(供給網)の安全保障を重視しないといけなくなった。さらに、関税の引き下げよりも投資に焦点が移り、大きな自由経済圏をつくることに関心がなくなった。焦点は米中の首脳会談だ。

 ―日米など14カ国が参加する新たな経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」も実質妥結する見通しだ。

 環太平洋連携協定(TPP)に戻れない米国が、別のカードを出してるだけだということはみんな分かっている。米国は14カ国も集まったことを喜んだと思うが、多くの国はやはり中国との貿易関係が大事で、完全にIPEFに乗るわけではない。

 ―米中首脳会談のポイントは。

 米国は、サプライチェーン問題で中国に対する態度を基本的に変えていない。バイデン大統領は、来年の大統領選挙を前に対中融和にかじを切るようなことはできない。米国にとっては、実質は変えないで、中国の首脳と握手することに意味がある。いざとなれば米中間で危機管理メカニズムがしっかりしているということを示せればいい。

 ―日本は中国の水産物禁輸問題を取り上げたいのではないか。

 中国が国際会議で孤立したからといって態度を変えるようなことはない。やはり外相会談なり、首脳会談なりでトップに情報をきちんと入れることが大事だ。

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