原監督が辞任表明 阿部ヘッドコーチが後任―プロ野球・巨人
2023年10月04日21時55分
プロ野球巨人の原辰徳監督(65)が4日、東京ドームで行われた今季最終戦後のセレモニーで、今季限りで辞任し、阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(44)が後任に就くことを明らかにした。阿部コーチとの契約は複数年で調整しており、原監督はオーナー付特別顧問となる。
巨人は2年連続の4位で今季を終了。原監督は来季が3年契約の最終年だが、成績不振の責任を取った。原監督は「山口オーナーと二つの約束をした。一つは辞任。もう一つは若い、新しいリーダー、阿部慎之助君にチームを託そう。そう決断した」と述べた。阿部コーチは「強い巨人、愛される巨人をつくるべく、一丸となって戦っていく」と決意を語った。
原監督は3度目の就任となった2019年から2連覇するなど、計17年間でリーグ制覇9度、日本一は3度。阿部コーチは現役時代に2000安打達成や通算406本塁打など、強打の捕手として活躍した。リーグ優勝8度、日本一3度に貢献し、19年に現役を引退後は2軍監督、作戦コーチなどを歴任した。
◇阿部新監督の略歴
阿部 慎之助(あべ・しんのすけ)東京・安田学園高から中大を経て、ドラフト1位で巨人に入団した01年から正捕手として活躍。12年には首位打者や打点王、最優秀選手に輝いた。ベストナイン9度、ゴールデングラブ賞は4度。17年に通算2000安打、19年に400本塁打に到達した。日本代表として00年シドニー、08年北京両五輪や09、13年WBCに出場。19年の引退後は巨人で2軍監督などを務め、今季はヘッド兼バッテリーコーチ。44歳。千葉県出身。