神奈川新聞記者が全面勝訴 川崎市議選候補の名誉毀損訴訟―東京高裁
2023年10月04日18時29分
2019年の川崎市議選に立候補していた男性が、自身の言動について神奈川新聞の記者から在日コリアンへの差別だなどと批判され、名誉を傷つけられたとして、記者に280万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が4日、東京高裁であった。中村也寸志裁判長は、15万円の賠償を命じた一審判決を取り消し、男性の訴えを退けた。
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判決によると、記者は18~19年、男性の言動を批判する記事を複数回執筆した他、19年5月に男性が街頭演説中に「勉強不足」「でたらめを言っている」などと発言した。
横浜地裁川崎支部は今年1月の判決で、記事の違法性を否定した一方、街頭演説中の発言については名誉毀損(きそん)を認め、記者が控訴していた。