最終戦で若手躍動 山村が2戦連発―プロ野球・西武
2023年10月03日23時12分
苦戦が続き、5位が確定していた西武が4連敗で迎えた今季最終戦。若手が躍動し、勝利で締めくくった。
2―0で迎えた六回、高卒3年目の山村が、勝利をぐっと引き寄せる2ラン。プロ初安打に初本塁打も放った前日に続き、2試合連続の一発は「打った瞬間、入ったなと思った。手応えばっちりだった」。内角の直球をしっかりと振り抜き、豪快に右翼席へ運んだ。
クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した翌日の1日、チームは登録選手を大幅に入れ替えた。若手にチャンスを与えた松井監督は「濃い3試合だった」。山村は「来年に向けて、いいアピールができた」。約半年ぶりの1軍で、大きな成長の跡を示した。
この日は100試合目の出場となった大卒2年目捕手の古賀が適時打に好リードを見せ、24歳の西川は二塁打2本。シーズン途中に育成から支配下登録となった豆田はプロ初セーブをマークした。続投が正式に決まった指揮官は「秋から来季に向けて始まる。時間を有効に使って、若い選手をサポートできるようにやっていきたい」。確かな光も感じながら、就任1季目の戦いが幕を閉じた。