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無情のラスト、金するり 広中、2種目の経験に収穫も―アジア大会・陸上

2023年10月03日22時49分

陸上女子5000メートル決勝、ゴール前でインド選手と競り合う広中璃梨佳(左)=3日、中国・杭州

陸上女子5000メートル決勝、ゴール前でインド選手と競り合う広中璃梨佳(左)=3日、中国・杭州

 女子5000メートルで日本勢初の金メダルは目前だった。ラスト数十メートル。必死に足を動かしていた広中だったが、無情にもチャウダリー(インド)に追い抜かれた。「金メダルを目標にやってきた。すごく悔しい」
 持ち前の積極的なレース運びから、残り3周で2番手から先頭へ。ロングスパートで後続を引き離しにかかった。予選で敗退した8月の世界選手権と同じ戦略で挑み、「ラスト100メートルくらいでは、勝ったかなという気持ちもあった」。惜しくも0秒59差で、1万メートルに続き銀に終わった。
 故障の影響で今季序盤は苦しんだ。それでも復調してからは、世界選手権の1万メートルで7位入賞、今大会は銀2個。潜在能力の高さを証明し、「継続して練習をすることが大事」と再認識した。来年のパリ五輪を見据えれば、2種目に出場する経験を2大会でできたことは大きな収穫だ。
 12月には1万メートルのパリ五輪代表選考会を控える。「スタミナ面はだいぶついてきた。あとはスピード面。ラストも負けないキレのある走りができるように備えたい」。22歳の女子長距離のエースは、さらなる進化を誓った。 (時事)

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