デジタル行革、１１日に初会合　岸田首相「現場の声聞き推進」

　岸田文雄首相は３日、デジタル技術を活用して行政の効率化を目指す「デジタル行財政改革会議」の初会合を１１日に開くと発表した。デジタル庁で開催した有識者との「課題発掘対話」で語った。同席した河野太郎担当相に対し「現場の声を丁寧に聞きながら取り組みを強力に進めてほしい」と指示した。

デジタル行革で「課題発掘対話」開催　河野担当相

　３日の対話は教育がテーマで、埼玉県戸田市教育委員会や中央教育審議会の関係者らが参加した。自治体で普及するクラウドサービスの使用が教育現場では認められていないケースがあるとの指摘があった。児童・生徒に配布されている情報端末で動画コンテンツを利用しやすい環境の整備を求める意見も出た。
　首相は「教育ならではの難しさ、課題があると感じた」と語った。河野氏は「教員の成り手が減っている。一人ひとりにいかに向き合っていくかを考えると、デジタルの力を使わざるを得ない」と訴えた。