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今村容疑者が報酬分配指示か 運転役通じ、現場リーダーに110万円―広島の強殺未遂・警視庁

2023年10月04日08時12分

警視庁本部=東京都千代田区

警視庁本部=東京都千代田区

 全国で相次いだ広域強盗のうち、昨年12月に発生した広島市の強盗殺人未遂事件で、指示役として逮捕された今村磨人容疑者(39)が報酬の支払いについて、運転役の男とやりとりしていたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。

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 現場のリーダー格には計110万円が支払われるなどしており、警視庁捜査1課は、今村容疑者らが収容先のフィリピンの入管施設から、強盗に使う道具の準備や強奪品の売却、報酬の分配などを詳しく指示していたとみて調べる。
 捜査関係者によると、運転役とされる大古健太郎被告(34)=強盗傷害罪で起訴=は事件当日の昨年12月21日、秘匿性の高いテレグラムを通じ、「ルフィ」と名乗る今村容疑者に「報酬を渡した」という内容のメッセージを送っていた。
 同課によると、大古被告は同日、実行役ら6人に現金10万円ずつを手渡し、自身も同額を得た。後日、現場リーダー役とみられる永田陸人被告(22)=強盗殺人未遂罪で起訴=ら2人に各100万円、他の4人にも50万円ずつを支払った。原資は強奪品の売却金などから捻出したとみられる。
 実行役6人は闇バイトを通じて集められていた。このうち宮城県や関東近郊にいた4人はJR東京駅に集合し、新幹線で広島へ移動。永田被告ら2人も石川県と大阪府から参加した。
 今村容疑者と、渡辺優樹(39)、藤田聖也(39)両容疑者は昨年12月21日夜、広島市西区の店舗兼住宅に侵入し、現金計約250万円と腕時計など約140点(約2440万円相当)を奪い、住民3人を殺害しようとしたとして、強盗殺人未遂容疑で再逮捕された。
 3人は「キム」や「ミツハシ」と名乗り、今年1月に高齢女性が死亡した東京都狛江市の強盗致死事件と足立区の窃盗未遂事件でも指示役を務めたとされる。

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