ジャニーズ起用、省庁で対応割れる 農水は見合わせ、経産は継続
2023年10月03日17時30分
ジャニーズ事務所グループの創業者による性加害問題を巡り、宮下一郎農林水産相は3日の閣議後会見で、TOKIOの城島茂さんの「ノウフクアンバサダー」としての活動に関して、「見合わせの方針に変更はない」と述べた。一方、西村康稔経済産業相は、中小企業庁のPR活動で契約期間内は起用を継続する方針を示し、中央省庁で対応が分かれた。
城島さんは2021年10月にノウフクアンバサダーに就任し、障害者の農業参加を促す「農福連携」の関連イベントなどに参加していた。農水省は問題を受け、9月13日に活動の見合わせを決めた。宮下氏は「(事務所側に)引き続きコンプライアンスへの取り組みなどについて直接説明を求めているが、回答が得られていない」と語った。
また、中企庁によると、広報事業の委託先を通じて21年度から城島さんを起用。事業承継の情報を発信するテレビ番組などに出演している。西村氏は会見で「中小企業政策に非常に熱心に取り組んでおり、評価している」と説明した。