沿線自治体「対応を検討」 芸備線の存廃協議要請に
2023年10月03日17時12分
JR西日本が広島、岡山両県を走る芸備線の一部区間について存廃を含む今後の在り方を話し合う「再構築協議会」の設置を国に要請したことを受け、広島県の湯崎英彦知事は3日、県庁内で記者団に「沿線市と協議し、対応を検討したい」と説明。他の沿線自治体の首長も協議会への参加は現時点で決まっていないとの立場を示した。
対象区間となる芸備線備中神代(岡山県新見市)~備後庄原(広島県庄原市)に関し、湯崎氏は「非常に厳しい利用状況だ。どうしていくか地元も真剣に考える必要がある」と強調。国やJRに対し「(鉄道の)ネットワークの在り方をしっかり示してほしい」と注文した。
岡山県の伊原木隆太知事は「現時点で誰もが納得するような解決策は難しい」と指摘。芸備線の利用促進に今後も取り組む考えを示した上で、「再構築協議会以外の場を協議の場として提案する可能性もある」と語った。