• X
  • facebook
  • hatena-bookmark
  • コメント

米共和、党内対立が激化 下院議長の解任動議提出

配信
2日、ワシントンで記者団の取材に応じる米連邦議会下院のマッカーシー議長(AFP時事)

2日、ワシントンで記者団の取材に応じる米連邦議会下院のマッカーシー議長(AFP時事)

 【ワシントン時事】米連邦議会下院で2日、共和党強硬右派のゲーツ議員が同党のマッカーシー議長の解任動議を提出した。ゲーツ氏は先に成立したつなぎ予算の審議で執行部が民主党と協力したことに反発。「議長は共和党議員団のために働いていない」と議場で批判した。1月の開会当初から続く共和党内の路線対立が一層激しさを増し、混乱が続きそうだ。

米下院議長の解任動議提出 共和右派、つなぎ予算に反発

 下院議長は大統領職の継承順位で副大統領に次ぐ要職だ。議長解任動議の採決が行われる場合は1910年以来となる。マッカーシー氏は「国を混乱させるだけだ」とゲーツ氏に不快感を示した。

 動議は2日以内に採決。単純過半数で可決される。現在下院の議席配分は共和党が221、民主党が212(欠員2)と僅差で、民主党が一致して賛成することを前提にすれば、ゲーツ氏は共和党内で数人の賛成票しか必要としない。一方、米メディアによると、マッカーシー氏率いる執行部は解任取り下げ動議や延期などで対抗できる。

 しかし、採決にこぎ着けても、賛成票の行方は不透明だ。強硬右派は一枚岩ではなく、政治専門紙ポリティコによれば明確に賛成の意思を示しているのは3人だけ。ゲーツ氏自身、「マッカーシー氏は議長職を失うか、民主党の意のままになる議長になるかのどちらかだ」と語り、解任の成否には踏み込んでいない。

 民主党も微妙な対応を求められている。通常、少数党は多数党のトップである議長の解任に賛成する。ただ、民主党はつなぎ予算から除外されたウクライナ支援に関して早急な審議を求めており、審議入りなどを交換条件に、解任回避に動く可能性がある。

 共和党の内部対立は、同党が新たに下院多数派を獲得した1月の今会期冒頭から始まった。マッカーシー氏は議長選出に必要な票をなかなか確保できず、15回もの採決を要した。この際、賛成と引き換えに強硬右派の要求をのみ、解任動議の発議要件を「1人」に引き下げていた。

最終更新:

関連記事

こんな記事も

国際

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ