プラチナバンド、楽天へ 月内に割り当ても―総務省
2023年10月03日16時56分
総務省は3日、携帯電話がつながりやすい「プラチナバンド」と呼ばれる周波数帯の割り当ての募集で、楽天モバイル1社のみから申請があったと発表した。総務省は同社が提出した基地局の整備計画などを審査し、23日の電波監理審議会(総務相の諮問機関)に諮問する。申請が1社に限られたことで、早ければ月内にも同社に割り当てられそうだ。
鈴木淳司総務相は、3日の閣議後記者会見で「審議会から適当との答申があれば、速やかに認定を行う」と語った。楽天モバイルは「公平な競争環境や通信ネットワークの構築・整備のために申請した」との談話を発表。年末から年明けにかけてのサービス提供開始を目指す方針だ。
プラチナバンドは700メガ~900メガヘルツの周波数帯を指し、屋内でもつながりやすい特長がある。現在はNTTドコモとKDDI(au)、ソフトバンクの携帯電話大手3社に割り当てられている。一方、後発の楽天モバイルは持っていない。
今回割り当てられるのは、障害対策などを条件に活用できるようになった700メガヘルツ帯の空き帯域。利用者からのつながりにくいとのイメージを払拭するため、同社はこの帯域の獲得に名乗りを上げていた。