１６歳の岸、初舞台で貢献　世界体操

　国際大会経験がなかった１６歳の岸が初の大舞台で輝いた。全４種目を通して得点が加算されるチーム上位３人に入り、パリ五輪出場枠獲得に貢献。条件はよく把握していなかったようで、「みんな喜んでいて、おっ、行けたんだと思った」と言ってはにかんだ。
　最終演技者だった最後のゆかは、岸が日本勢トップの得点をマークしなければ団体総合決勝進出が危うい状況だった。開幕直前に右脚を痛めた不安も見せず、今年習得したＨ難度の大技「シリバス」も見事に成功。会場のアナウンスでは「大会初出場で、ワールドカップにも出たことがないのに素晴らしい」と絶賛されていた。（アントワープ時事）