トランプ氏、民事訴訟で出廷 「魔女狩り」と不正否定―NY
2023年10月02日23時45分
【ニューヨーク時事】トランプ前米大統領や同氏の息子らが不動産価値を不正に操作し不当な利益を得ていたとして、ニューヨーク州当局が提訴した民事訴訟で、審理初日の2日、トランプ氏がニューヨーク市内の裁判所に出廷した。米メディアが報じた。
トランプ氏は法廷に入る前に報道陣の取材に応じ、「(この訴訟は)史上最大の魔女狩りの続きだ」と述べて不正行為を否定した。
州当局は昨年9月、トランプ氏や一族企業「トランプ・オーガニゼーション」が、所有するトランプタワーなど不動産の価値を実際より高く評価し、銀行から融資を有利な条件で引き出したなどとして提訴。不正に得た利益2億5000万ドル(約375億円)の返還を求めている。
州裁判所は先月26日、トランプ氏らが不正行為を行ったと認定。州当局が求めていたトランプ氏親子による州内でのビジネス活動の禁止も認める判断を下していた。