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大谷の進化、感じ取った対戦相手 苦手なゾーン減り、速球に強さ―米大リーグ

2023年10月02日16時26分

マリナーズ戦で40号ソロ本塁打を放つエンゼルスの大谷=8月3日、アナハイム

マリナーズ戦で40号ソロ本塁打を放つエンゼルスの大谷=8月3日、アナハイム

 今季対戦した他チームの選手たちは、大谷の打者としての進化をさまざまな角度から感じ取った。ブルージェイズのガウスマンは7月28日に先発した試合で、大谷に速球を右越え本塁打にされた。「大リーグに来たばかりの頃は、苦手なゾーンが今よりも広かった。空振りが減っている」。投手と打者の両方の顔を持つ大谷の印象について「捕手との対戦に似ている。(投手としての視点を)打撃に生かせていると感じる」と話した。

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 今季の大谷は例年より速球に強かったことがデータ上も示されている。ジャイアンツの右腕ウェブは「彼はどんな球でも打てるが、速球には素早く反応して捉えてくる」。メッツの捕手アルバレスも「速球のサインを出す場面では、特に慎重になった」と振り返る。
 パドレスのダルビッシュは打者大谷を、「同じところを攻められたらスイングを変えるとか、狙い球を決めて打ってくる。頭を使っているなと思う」と表現した。大谷への投球には緩急をカギに挙げる投手が多く、ツインズのライアンは「基本方針はスプリットとフォーシームを内外角に投げ分けて、彼のバランスを崩すこと」と言う。同僚のロペスは「一発だけでなく、確実にミートしてくることもある。コースも球速も、単調になってはいけない」と注意点を挙げた。
 昨季ア・リーグ新記録の62本塁打を放ったヤンキースのジャッジは、爪先を立ててタイミングを取る大谷の打撃フォームに注目していると明かした。「彼のやり方は理想的。足を地面につけた状態で、股関節をしっかり使えている」。メッツの主砲アロンソは「優れた打者だと感じるのは、(打席で)辛抱強いところ」と評価した。 (ニューヨーク時事)

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