豪州、狂った歯車 ジョーンズ監督に関心集中―ラグビーW杯
2023年10月02日16時04分
【サンテティエンヌ(フランス)時事】ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会で、優勝2度のオーストラリアが1日の1次リーグC組最終戦でポルトガルを下したが、2勝2敗で終えて8強進出は極めて厳しい状況となっている。2戦目でフィジーに69年ぶりに敗れ、狂い始めた歯車。ジョーンズ監督が次期ヘッドコーチを探している日本協会と面接していたとの報道もあり、若手中心のチームは周囲の雑音にも苦しめられた。
ジョーンズ豪監督に逆風 敗退濃厚、日本と面接報道も―ラグビーW杯
ポルトガル戦後の記者会見。質問はジョーンズ監督ばかりに集中し、ゲーム主将でフッカーのポレツキにはほとんど発言の機会がなかった。豪紙が同監督と日本協会の接触を報じたのは、フィジーに敗れた後。それ以降は指揮官の発言や振る舞いばかりが注目を集め、ウェールズにも負けたことで批判はさらに強まった。
スクラムを指導するハトリー・コーチは、ポルトガル戦の前に「エディー(ジョーンズ監督)の意欲についての質問に驚いている。彼は勝つために必死でやっているのだが」とうんざりした様子で語っていた。
2位を争うフィジーが8日のポルトガルとの最終戦で引き分け以上なら、豪州はW杯史上初めて1次リーグ敗退が決定。フィジーが負けても7点差以内や4トライ以上を挙げれば勝ち点1を得て、豪州に可能性はなくなる。それでもチームは準々決勝に備え、練習を続ける。FWレオタは「コントロールできないこと。運命を待つしかない」。精神的にも厳しい1週間になりそうだ。